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葬儀に参列する際のポイントはマナーや作法よりもやっぱり「心」 遺族とのアイコンタクトが肝心なんです

友人から「明日、仕事関係の告別式に参列するんだけど、お焼香って、ほんとうは何回が正解なの?」と聞かれました。
私は自営業なので、お得意さんや仕事の取引先、さらには業界関係、町内会関係で葬儀に参列する機会が少なくありません。また、自分が遺族として葬儀を経験したこともこれまでに3回あります。

友人はそれを知ってるので、「葬儀のベテラン」の私にそんな質問をしたんですよ。
その友人と同じ疑問を持っている人(日本人)は少なくないでしょうね。
大人になってからそれなりに葬儀経験があっても、「お焼香の回数問題」は、けっこう多くの人が悩んでいるにちがいありません。

これ、実はかなりむずかしい問題なんですよ。
以前、私も同じ疑問を感じて調べてみたことがあります。
すると、同じ仏教でも宗派によってまちまち。回数だけではなく、指でつまんだお香をそのままくべる宗派もあれば、頭のところで押し頂くようにしてからくべるという宗派もあります。

同じ宗派でも、浄土真宗では「派」によって回数がちがうというんですから、素人にはもうお手柄ですよね。
それを知ってから、私は「回数にはこだわらない方がいい」と解釈しました。それに、遺族側としては、参列者のお焼香の回数なんて、まったく気になりません。

さらに、キリスト教や無宗教では「献花」がありますし、これはレアケースではありますけど、神式だと「玉串奉奠」という儀式があります。

献花も玉串奉奠も、渡された花や榊の枝を、根元を祭壇に向けた形で供えるのが、基本マナー。それだけ守れば、あとの細かい作法などは気にしなくていいんじゃないでしょうか。

それよりも大事なのは、やっぱり「心」です。喪主や遺族に「弔意」が伝われば、それでいいと思いますよ。
では、どうしたら「心」が伝わるのか。

お焼香や献花をする際、その前後に遺族席に一例するのがマナーですが、そのとき、喪主や遺族としっかりアイコンタクトを取るのがポイント。
喪主と遺族と視線を合わせて、深くお辞儀をします。
その時、「このたびはご愁傷さまでした」という思いを込めると、遺族にその思いが伝わるんです。
これ、遺族席に座ってみると、ほんとによくわかります。義理だけで来ている人と、心から悲しんでくれている人は、はっきり違うんですよ。

それさえ伝えわれば、弔問の意味はあるわけです。
なので、お焼香の回数に頭を悩ますより、思いを伝えるアイコンタクトを心がけたほうがいいと、個人的には考えています。
あ、言い忘れましたが、仏式の葬儀でのお焼香の回数は1回から3回まで。
それ以上の宗派はないようですよ。


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